ふつーの日、大事な日

なんだか最近すごくて輝いてて元気でパワフルな人しかいないみたい。。。。 私みたいなダメ人間もいるんですよ、という密かなシュチョー

本は ~みだら英泉

「みだら英泉」 皆川博子

英泉を知ったのは杉浦日向子先生の漫画「百日紅」ででした
その杉浦先生の英泉が好きだったので、耽美派の皆川先生だとどうなるのかと思ったら、以外にもそんなに印象は変わらなくてうれしい驚きでした


英泉は現代では美人画に定評のある浮世絵師
その英泉の絵ができるまでを三人の妹を絡めて描く

皆川博子といえば欧州を舞台にした耽美ミステリーの印象ですが、この作品が発表された1988年頃は時代小説を多く書いていたらしいです

セリフがすごい
伝法な江戸言葉がとても粋でカッコいい
町の活力溢れる中に土埃が舞うようなそんな泥臭さも漂わせながら、あの時代を生きた人々を活写する

絵が売れなくてまったくいい目を見ることのない英泉が物語の終盤で、「一気に、炸裂するように、英泉の人気に火がついた」時にはようやくですっきりしました


解説が素晴らしいのでぜひそちらも
皆川博子という作家の、本編を読んだだけではわからない力量を垣間見れますよ




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