「藪医 ふらここ堂」 朝井まかて 著
小児医の三哲、娘のおゆん、近所の面々が繰り広げる江戸の話
患者が来たらバカ話に興じて他の患者を延々待たせ、子供の症状をしゃべりまくる母親にはしゃべるなと貼り紙をし、面倒な患者が来たら裏から逃げる
ま、想像通り三哲の腕は確かなんだけど、だめな医者だと娘のおゆんが思ってるってのは無理があるよ
四六時中一緒にいて仕事場にもいるのに
江戸のご近所付き合いが面白い
現代以上に親のいない子供や共働きや片親など、難しい状況の子が多いのに保育園や幼稚園はないのよね
で、当たり前のように近所で他所の子の面倒も見るし、大きくなったら若者組を作って近所の用をしてあげる。子守りとか引っ越しとかね
なんかいいなーと思う
仕事と生活が繋がってる感じがするからかな