ふつーの日、大事な日

なんだか最近すごくて輝いてて元気でパワフルな人しかいないみたい。。。。 私みたいなダメ人間もいるんですよ、という密かなシュチョー

本は ~戦闘妖精 雪風

「戦闘妖精 雪風」 神林長平

「グッドラック」と2冊続けて読みました

雪風1984年の作品
私が読んだのは加筆修正されて2002年に出た改訂版です
グッドラックは1999年に発表されたもの


機械と人と意識と存在の曖昧な関係が神林長平らしいSFです

地球に異星人が攻めてくる
迎え撃つために組織されたのがフェアリィ空軍
異星人の姿は形容されてないけど、戦闘機でのドックファイトが繰り返されている所から相手も戦闘機っぽいものらしい


そこで神林らしくておかしいのが、敵は宇宙人なんだから人間の形じゃないにしてもタコでもモンスターでもとにかくエイリアンっぽいものを想像するのに、そもそもあの戦闘機らしきものが本体じゃないか、なんて言い出すところ

しかも異星人側も人間ではなく戦闘機や基地のシステムに組み込まれているAIを相手に戦っていて、自分たち人間を認知していないんじゃないか
そして極めつけに、自分たちが使っているAIも人間を邪魔に感じてるんじゃないか

って書くとよくある人工知能の反乱みたいだけど、安易にAIを擬人化しないのにそう思えてくるのが面白い

最後が本格ミステリーによくある登場人物が語るミステリー談義のSF版みたいになってしまってて残念
いや、面白いんだけどさ

たまにこの著者、論議に夢中になってキャラや物語が動かなくなるのが悪いクセだよな






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