ふつーの日、大事な日

なんだか最近すごくて輝いてて元気でパワフルな人しかいないみたい。。。。 私みたいなダメ人間もいるんですよ、という密かなシュチョー

本は ~鳳凰の船


鳳凰の船」  浮穴みみ 著


この作家は初読みです

今まではどうも惹かれなかったんだけど、今回は、、、あれ、どうして読みたいと思ったんだっけ?

買ってすぐ読むってことがないから、なぜ読みたいと思ったかは忘れがち
もったいない



さて、「鳳凰の船」

短編集でした
すべて幕末から明治にかけての北海道函館の話

たまたま今日の道新でこの著者の「楡の墓」が紹介されてるんだけど、札幌在住なんですね


実はちょっと地味だなーと思って読んでた
けど、読み始めるとなんだか止まらないの
文が巧みなのかな
出てくるキャラもおじさんとか函館弁ばりばりの女の子とかまあ花がないのに
不思議と止まらない

これが読みごたえってヤツか



黒船を見て驚愕した日本の船大工は、それをすぐに研究し工夫し自分たちの手で洋船を作り出していく

当時はいろんな所で見たこともない外国の技術や文化がいきなり現れ、日本人はそれに反発したり学んだりを繰り返した

外国人との結婚、紅茶、ダンス、農業、開拓、都市計画、、、

そのどれもに指導した外国人がいて、日本人はいまよりよほど外国人と密接に関わっていたように思える

今回は主人公を日本人にしているので、次回はぜひ外国から来て日本人を指導し、町に貢献した外国人たちにスポットを当ててほしい

その中には日本に尽くしたのち裏切られ資金難に陥った九州のグラバーのような人もいる、らしい

ただのボランティアのような無償の博愛主義で日本に来たわけではないだろうけど、いったい彼らはどんな気持ちで日本に来てそこに根付こうと思ったのか

札幌で暮らしたエドウィン・ダンや北のグラバーとも言われたトマス・ブラキストン等が登場します